伝統工芸 截金(きりかね)

截金彩色香盒「マグリブ」


2013年
マグリブとは、「日の没するところ」という意味で、北アフリカ諸国を意味します。
モロッコの街で見た風景や文様を自分なりに取り込み、截金として表現しました。


截金彩色方形香盒




トルコの風景をモチーフにした香盒です。
上からモスクの建築と内部装飾、家々のタイルと窓などの装飾、スパイスの市場を截金の文様化して表現しました。


インドの寺院や建築がマリーゴールドの花綱で装飾されている様子を文様するとともに、クリシュナ神のシンボルであり、城壁を麗々しく跳んでいた 孔雀をあしらいました。
蓋裏はかつての王宮の屋根を表現しました。


解説

素材:桐 純金箔 プラチナ箔 岩絵具
各寸法:幅5cm×高2.3cm×奥行5cm
木地は伝統工芸の指物、その上に日本画の岩絵具で彩色し日本にのみ残る技法である截金で文様を施しています。
異文化でもあり和でもある香盒です。 また、全て開けたときに驚きがあるように、蓋裏に関連する文様の截金を入れています。

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